公開日:
2023年10月18日最終更新日:
2023年11月28日【背景】
慢性硬膜下血腫に対する中硬膜動脈塞栓術は従来の手術単独に比べて再発が少ないことが知られており(文献1),米国では治療の第1選択としている施設もある(文献2,3).但し,占拠性効果の大きな血腫では未だ手術が第1選択であり,再発防止の目的で併せて中硬膜動脈塞栓術を行うこともある(文献4).本研究は米国の1,000以上の大規模病院をカバーするVizientデータベースから,2018年10月から2022年6月に慢性硬膜下血腫で入院した患者のうち,手術のみ(経皮ドレナージかバーホール手術)のS群6,340例と,同一入院期間に手術に加えて中硬膜動脈塞栓術が施行されたM&S群369例を抽出し比較したものである.
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