公開日:
2023年11月6日最終更新日:
2024年3月4日【背景】
ASPECTS <6の大きな虚血コアを有する急性期前方循環閉塞に対する血栓回収療法については,日本のRESCUE-Japan LIMIT,北米を中心としたSELECT2,中国のANGEL-ASPECTの3つのRCTでその有効性が報告されている(文献1,2,3).しかし,これらの研究ではかなりの割合でMRIやCT灌流画像などの単純CT以外の画像診断法で対象患者が選択されている.
2018年に開始されたこのTENSION試験は欧州39施設+カナダ1施設でのRCTで,ごく一般的な画像診断(単純CT:82%,DWI:18%)でASPECTS 3-5の急性期脳梗塞と診断された253例が対象である.
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