特発性頭蓋内圧亢進症に対する静脈洞ステント術はどのくらい有効か:694例のシステマティック・レビュー

公開日:

2023年11月27日  

最終更新日:

2024年3月4日

【背景】

特発性頭蓋内圧亢進では高率に静脈洞狭窄が認められ(文献1),狭窄部の前後で静脈洞内圧の格差があることが報告されている(文献2).さらに,静脈洞狭窄症に対するステント術の有効性が示唆されてはいるが(文献3,4,5),その長期効果については未だ明らかになっていない.本稿は,過去に出版された特発性頭蓋内圧亢進に対する静脈洞ステント術の24報告694例(女性89.2%)のシステマティック・レビューである.平均年齢は33.9歳(95% CI:31.5-36.2),平均BMI 35.3%(32.9-37.7)であった.症状は頭痛98.8%,視力低下87.7%,うっ血乳頭78.7%,耳鳴58.3%であった.