公開日:
2023年12月25日最終更新日:
2024年3月4日【背景】
開頭手術後疼痛(PCP)の発生は70%前後と高率で,5-10%の患者で持続性となり,日常生活を障害することも多い(文献1,2,3,4).伊フェラーラ大学脳外科などのチームは蝶形(翼)口蓋神経節ブロック(SPGB)のPCP抑制効果を検討した.手技は,全身麻酔導入と頭皮ブロック注射後に,0.5%レボブピバカインに浸した綿棒を翼口蓋神経節上の粘膜上に10分間留置するというものである.その後に3点ピンでの頭部固定を行った.対象は開頭術83例で,41例がSPGB群,42例がコントロール群に無作為に割り当てられた.両群とも手術後48時間の鎮痛剤全身投与が行われた.
SPGBに伴う合併症は認められなかった.
ここから先は閲覧有料です。