公開日:
2023年12月25日最終更新日:
2024年3月4日【背景】
限局性皮質異形成(FCD)は難治性てんかんの重要な原因の1つであるが,FCDタイプIIのMRI所見は不明瞭なことも多く病変の描出は必ずしも容易ではない(文献1,2).このため,てんかん原生病変の描出にはPET,SPECT,頭蓋内電極脳波検査が必要になることも多い.静岡てんかんセンターのチームはできるだけ侵襲的な手法(頭蓋内電極など)を用いずに,thinスライス3T-MRI,FDG-PET,発作時SPECTを組み合わせて,FCD病変の正確な描出を行い,それに基づいて病変を完全摘出するという治療戦略を採用してきた.本稿は局在性のFCDタイプII51例に対する同治療戦略の有効性の検討である.
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