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2024年1月16日最終更新日:
2024年3月4日【背景】
MRIガイド下の低出力経頭蓋超音波刺激が一過性に血液脳関門を開くことが明らかになり,アルツハイマー病,パーキンソン病,脳腫瘍,筋萎縮性側索硬化症などの治療に応用されている(文献1-5).
アルツハイマー病動物モデルでは,経頭蓋集束超音波刺激が行われた脳部分では経静脈的に投与された抗アミロイドβ(Aβ)抗体の濃度が数倍に高まることが明らかとなった(文献6).
ウエストバージニア大学の機能脳神経外科医Rezaiらは,3名の軽症アルツハイマー病患者の4週毎6回のアデュカヌマブ経静脈投与の2時間後に,脳のAβ高蓄積部位を標的に集束超音波刺激を加え,Aβ蓄積量の低下を非標的脳部位と比較した.
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