軽症脳梗塞と高リスクTIAに対する発症3日以内のDAPT開始は再発リスクを減少するが出血イベントを増やす: 中国INSPIRES試験

公開日:

2024年2月2日  

最終更新日:

2024年3月4日

【背景】

米国脳卒中協会は,軽症(NIHSS≤3)の虚血性脳卒中患者に対する発症1日以内のDAPT開始を推奨している(文献1).ただ,この1日以内そしてNIHSS≤3という枠は狭すぎる可能性がある(文献2,3).本研究は中国の222の病院で,発症後72時間以内の軽症(NIHSS≤5)虚血性脳卒中か高リスクTIAの患者6,100人を対象に行われた偽薬対照RCTである.半数がクロピドグレル(初日300 mg,その後90日まで75 mg/日)+アスピリン(初日100-300 mg,2-21日100 mg/日,その後は偽薬)に,半数がクロピドグレルの偽薬+アスピリン(初日100-300 mg,その後90日まで100 mg/日)に分けられた.