肥満は髄膜腫発生のリスク因子か:米国外科医療品質向上プログラム(NSQIP)登録の脳腫瘍摘出患者6万例の解析

公開日:

2024年2月26日  

最終更新日:

2024年5月13日

【背景】

肥満は髄膜腫発生のリスク因子か? シカゴ・ノースウェスタン大学脳外科などのチームは,米国外科医療品質向上プログラム(NSQIP)の前向き登録データを用いて,この問題を検討した.2005年以降の16年間に開頭手術を受けた頭蓋内腫瘍患者のうち,髄膜腫は13,545例で,非髄膜腫は45,804例であった.
肥満度はBMIに基づき,クラスI:30–34.99,クラスII:35–39.99,クラスIII:≥40と分類した.
各肥満クラス毎の頻度は,男女とも髄膜腫患者の方が高かった(いずれもp <.0001).例えば,女性でクラスIII肥満の割合は髄膜腫患者10%に対して非髄膜腫患者6%であった.