くも膜下出血後のてんかん発症予測モデル:RISEスコアの提案

公開日:

2024年4月18日  

最終更新日:

2024年10月5日

【背景】

くも膜下出血(SAH)後追跡期間中の患者の12-25%に発生するけいれんは(文献1),機能予後不良,認知機能低下,QOL不良と相関する(文献2,3).スペインのバルセロナ自由大学てんかんユニットなどのチームは,2012年から10年間に入院した動脈瘤性SAH患者419例を開発コホートとして,追跡期間(発症8日-6.9年)におけるてんかん発症のリスク因子を抽出した.84例(20%)はSAH発症7日以内の早期発症けいれん(EOS)を呈し,その73%はSAH発症24時間以内に発生した.
SAH発症8日以降の追跡期間(平均追跡期間4.2年)のけいれんは50例(11.9%)で発生した(発生中央値207日).