脳アミロイド血管症による脳葉内出血の血腫除去術はそんなに怖くはない、でも−−−:738例のシステマティック・レビュー

公開日:

2024年5月10日  

最終更新日:

2024年10月5日

【背景】

脳アミロイド血管症(CAA)は脳内出血の19–24%,脳葉内出血の50–57%を占める(文献1).CAA関連脳内出血はnon-CAA脳出血に比較して年間再発率が高い(7.4 vs 1.1%)(文献2,3).
CAA関連脳出血が高齢者に多いこと,術中出血や術後早期再出血例が多いことから,血腫除去手術の役割については懐疑論も多い(文献1,4,5).ライデン大学脳神経内科などのチームは,過去の19個の報告に含まれる738例(平均年齢70歳)をレビューしてCAA関連脳葉内出血に対する血腫除去術のリスクと意義を検討した.
なお,レビューの対象の19研究の全てがバイアスの可能性と不均質性をはらんでいた.