公開日:
2024年5月22日最終更新日:
2024年10月5日【背景】
大きな急性期脳梗塞に対する血栓回収術の有効性は未だ確立してはいない.本LASTE試験は,フランス24施設とスペイン6施設で実施されたRCTである.対象は梗塞巣ASPECTS ≤5の急性期前方循環領域脳梗塞患者で発症後6.5時間以内にランダム化が可能な333例.166例を血栓回収群,167例を対照(薬物治療単独)群に割り付けた.梗塞巣のサイズには制限を設けず,ASPECTS ≤2の割合は56%であった.両群とも約35%の患者が経静脈的な血栓溶解療法を受けていた.本試験は,いくつかの先行研究で大梗塞に対する血栓回収の有効性が示唆されたため(文献1,2,3),試験期間の途中で患者登録が中止となった.
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