頭部外傷後の外減圧症例では頭蓋形成をいつ行うべきか:欧州外傷性脳損傷登録から

公開日:

2024年6月18日  

最終更新日:

2024年10月5日

【背景】

外傷性脳損傷時の脳腫脹・頭蓋内圧亢進に対する外減圧術の有効性は良く知られているところであるが(文献1,2,3),では頭蓋形成のタイミングはいつが良いのか.ライデン大学Vreeburgらは,欧州外傷性脳損傷共同研究(CENTER-TBI)とオランダ神経外傷品質登録(Net-QuRe)に2014年から2020年に前向き登録された5,091症例から,外減圧が実施されその後頭蓋形成術が行われた173症例を抽出して,後方視的に検討した.73例(42%)は外減圧後90日以内に(早期),100例(58%)は90日を超えて(晩期)頭蓋形成術が行われた.