頭蓋内胚腫治療後長期追跡例におけるマイクロブリーズの意義:東北大学の64例

公開日:

2024年12月15日  

最終更新日:

2025年1月7日

【背景】

小児の脳腫瘍治療後にT2*-あるいはSWI-MRIで脳マイクロブリーズ(CMB)が見られることがあるが,その意義は十分には判っていない(文献1,2,3).東北大学脳外科は,同施設での頭蓋内胚腫治療後に外来通院している107例のうち,本研究への同意が得られた64例(男性52例)を対象に3T-MRIでSWI像を得て,CMBの数や部位と脳萎縮,知能,記銘力などの関係を解析した.初診時年齢は中央値15歳(7-37)で,追跡期間は中央値175.5ヵ月(32-412)であった.放射線放射の範囲は全脳/全脊髄58%,全脳室30%,局所13%であった.プラチナ・ベースの化学療法が70%で実施されていた.