脊髄空洞症を伴うキアリ1型奇形に対する手術では硬膜形成を行うべきか?:162例のRCT

公開日:

2026年6月30日  

最終更新日:

2026年7月30日

【背景】

キアリI型奇形と脊髄空洞症を有する小児では,C1後弓切除を含む後頭蓋窩減圧術(PFD)によって臨床症状の改善が得られる.しかし,硬膜を切開して硬膜グラフトを用いる硬膜形成術(D:dural plasty)をPFDに追加すること(PFD-D)が転帰を改善するかは明らかでない.本稿は米国の38施設で行われたRCTの結果である.対象は,21歳以下で小脳扁桃下垂が5 mm以上,かつ脊髄空洞の最大径が3.0-9.9 mmの患者162例.78例がPFD-D(硬膜形成グラフトの種類は問わない),84例がPFD単独(Dural splitting:硬膜外層だけの剥離や切除あるいは減張切開の追加は術者の判断に委ねられた)に割り付けられた.