末梢性中大脳動脈急性閉塞に対する動脈内血栓溶解剤注入 vs 機械的血栓除去:傾向スコアマッチングを用いた多施設研究

公開日:

2026年6月30日  

最終更新日:

2026年7月30日

【背景】

中大脳動脈の遠位中間径血管閉塞(DMVO)による急性期脳梗塞に対する機械的血栓除去(MT)の有用性はまだ確立していない(文献1-3).特にM3/M4の閉塞に対するMTは合併症リスクが高く,経動脈的血栓溶解療法(IAT)がより安全な代替治療となる可能性がある.本稿はDMVOに対するMTの国際的なレジストリー(MAD-MT)のデータを用いた,IATとMTの後方視的な比較研究である.2017年からの約6年間にIATが19例,MTが1,299例登録されていた.潜在的交絡因子を傾向スコア法で調整し,IAT 19例,MT 165例を解析の対象とした.静注血栓溶解(IVT)は両群とも約6割で実施されていた.