下垂体腺腫に対する経蝶形骨洞手術中の葉酸受容体近赤外イメージング

Vol.2, No.5, P.2 公開日:

2017年10月16日  

最終更新日:

2020年12月17日

【背景】

下垂体腺腫,特に非機能性腺腫にはα型葉酸受容体FRαが過剰発現していることが知られている(参考文献1,2).ペンシルベニア大学のLee JYKらは,葉酸類似体と近赤外線吸収色素(ICG)類似体の結合物質であるOTL38を用いて,FRαが過剰発現している下垂体腺腫組織の術中可視化が可能かを検討した.近赤外イメージは785 nmレーザー光照射と800〜835 nmレンジのフィルターで得られた(N=15;機能性腺腫9例,非機能性腺腫6例).