先端巨大症の発生頻度,住民ベース研究のレビュー

公開日:

2017年4月21日  

最終更新日:

2017年4月25日

Epidemiology of acromegaly: review of population studies.

Author:

Aikaterini Lavrentaki and Niki Karavitaki  et al.

Affiliation:

Endocrine Unit, ARETAIEION Hospital, Faculty of Medicine, National and Kapodistrian University of Athens, Athens, Greece

⇒ PubMedで読む[PMID:27743174]

ジャーナル名:Pituitary.
発行年月:2017 Feb
巻数:20(1)
開始ページ:4

【背景】

先端巨大症の発生頻度に関する報告は多いが,必ずしも一定の値に収束しているわけではない.UKのKaravitakiらは,2004〜2016年に発表された住民ベースの研究論文のレビューを行いこの点の解明を試みた.

【結論】

解析の対象とした論文は12本で,韓国からの1本を除いてすべてヨーロッパからの報告である.全有病率は2.8〜13.7/10万人で発症率は0.2〜1.1/10万人/年.発症年齢中央値は50歳代で,発症から診断までの遅れは4.5〜5年であった.男女差はないとする報告が多かった.末端肥大と顔貌の粗造化が最も多い臨床症状であった.

【評価】

有病率は,対象人口の最も少ないアイスランド(32万人)からの報告が最も高くて13.7/10万人,逆に対象人口が最も多い韓国(4846万人)からの報告が最も少なくて2.8人/10万人であった.その差は約5倍である.これが人種差に基づくのか,調査の手法によるのか不明である.ちなみに12報の情報源は,保険請求データ,主要病院の登録データ,かかりつけ医(GP)の登録データ,全国的保健・疾病データ,内分泌専門医からの情報等と多岐にわたっている.日本からは1995〜2005年の宮崎県において,有病率は8.4/10万人,年間発生率は0.5/10万人/年と報告されている.本研究で報告された,有病率,発生率の概ね中央付近であることは興味深い.

執筆者: 

有田和徳

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