FSH産生腺腫では卵巣過剰刺激症候群に要注意

公開日:

2017年7月20日  

最終更新日:

2020年12月17日

【背景】

FSH産生腺腫は,腫瘍細胞が免疫染色でFSH陽性であっても特有な内分泌症状を呈することはほとんど無く,そのため一般に 非機能性下垂体腺腫に分類される.本論文では比較的稀なFSH産生下垂体腺腫による卵巣過剰刺激症候群(spontaneous ovarian hyperstimulation syndrome:OHSS)の5例を紹介している.OHSSはFSH高値,LHの抑制,エストロゲン高値,腹部症状,頻発月経,卵巣嚢腫と定義した.