下垂体卒中における蝶形骨洞粘膜の微生物叢は非卒中例と違う

Vol.2, No.5, P.5 公開日:

2017年10月17日  

最終更新日:

2020年12月17日

【背景】

先行報告(文献1)と同様,著者らも最近,下垂体卒中で高率に蝶形骨洞粘膜の肥厚が起こることを報告している(文献2).しかし,下垂体卒中における蝶形骨洞粘膜の肥厚が何故起こるのかは,未だ不明である.Manchester大学のHumphreys GJらは下垂体卒中患者における蝶形骨洞粘膜微生物叢を非機能性下垂体腺腫の非卒中例と比較した.対象は下垂体卒中例5例(4例は典型的,1例は無症候性)と非機能性下垂体腺腫5例.蝶形骨洞粘膜からDNAを抽出し,遺伝学的方法によって細菌叢を決定した.