性ホルモンの低下はフレイルをまねく

公開日:

2018年4月11日  

最終更新日:

2020年10月22日

【背景】

高齢化社会を迎えるなかで,フレイルに注目が集まるようになっている.フレイルは“frailty”の日本語訳で,①体重減少,②疲労感,③筋力(握力)の低下,④歩行速度の低下,⑤身体活動量の低下の5つの項目のうち,3つ以上該当する状態とされる.フレイルは要介護状態へ移行しやすい一方,適切に介入することによって,健康な状態へ戻るとされている(文献1).本稿では欧州において,40~79歳の男性3,369例を4年以上追跡し,フレイルと性ホルモンの関係について前向き研究を行った.フレイルはfrailty index(FI)とfrailty phenotype(FP)の2種類で評価した.