免疫チェックポイント阻害剤による下垂体炎の早期診断:TSH測定の意義

公開日:

2018年5月21日  

最終更新日:

2019年10月3日

【背景】

免疫チェックポイント阻害剤の1つであるイピリムマブ(ipilimumab)は各種癌に用いられているが,自己免疫性下垂体炎(IH:ipilimumab-induced hypophysitis)を高率に発症する.IHの早期発見は,重篤な結果を回避するために重要である.Royal Adelaide HospitalのDe Sousaらはイピリムマブが2回以上投与された46例の悪性黒色腫の患者を対象に,TSHあるいはコルチゾル血中濃度の変化とIH発生の関係を検討した.