小児下垂体腺腫の特徴:ミラノシリーズ85例の解析

公開日:

2018年6月23日  

最終更新日:

2020年10月28日

【背景】

下垂体腺腫における18歳以下の小児の割合は2〜10%で,かなり稀である.従来,小児では浸潤性が高い,手術による根治性が低い,再発が多いなどの報告があるが(文献1,2),反論も多く結論は得られていない(文献3).今回ミラノのBarzaghiらは,過去27年間に自施設で顕微鏡下経蝶形骨洞手術を行った成人下垂体腺腫2,917例と,18歳以下の小児下垂体腺腫85例を比較して小児下垂体腺腫の特徴をまとめた.追跡期間58ヵ月.