公開日:
2018年7月3日最終更新日:
2020年10月28日【背景】
ラトケ嚢胞は比較的頻度の高い疾患である.多くは無症候性であるが,一部の患者では症候性(視機能障害・下垂体機能低下症・頭痛など)となり,手術が行われる.本論文は米国USCより,ラトケ嚢胞に対して経蝶形骨洞手術を施行した100例,109手術を後方視的に検討し,手術成績・再発率・再発を予測する因子を検討したものである.手術法は原則として嚢胞の開放とドレナージ,嚢胞壁の生検術で,術中髄液漏が生じた53%で皮下脂肪を用いた鞍底再建を行った.また,術中髄液漏を認めなかった42例では無水エタノール処置を行った.
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