ラトケ嚢胞非手術例では下垂体機能障害の自然回復もある?

公開日:

2018年7月17日  

最終更新日:

2020年10月28日

【背景】

ラトケ嚢胞は比較的頻度の高い疾患であるが,無症候性のことが多く経過観察される場合が多い.しかし,手術を行わなかった多数例のラトケ嚢胞を長期間経過観察し,詳細に検討した論文は比較的少ない.
本稿は米国とイタリアの2施設で,手術を行った72例(手術群)と手術を行わずに経過観察のみを行った62例(非手術群)のラトケ嚢胞を後方視的に検討した.追跡期間は手術群で平均53.7ヵ月,非手術群で平均41ヵ月であった.