経蝶形骨洞手術周術期の予防的ステロイド投与は不要:前向きRCTの結果

公開日:

2018年10月30日  

最終更新日:

2021年3月10日

【背景】

現在,なんとなく経験的に投与されている経蝶形骨洞手術周術期のステロイドであるが,本当に必要なのか検証されたことは少ない.セントルイス・ワシントン大学のSterlらは経蝶形骨洞手術予定の患者のうち,cosyntropin(ACTH 250 mg)-testによって下垂体―副腎皮質系が正常と判定された患者を,麻酔導入時100 mgハイドロコルチゾン静注後,6時間置きに0.5 mgデキサメタゾン静注4回群(STER,n=23)とステロイド非投与群(NONSTER,n=20)に無作為に割り付けた.