非機能性下垂体腺腫に対するガンマナイフ治療後の下垂体機能:三者負荷試験による評価

公開日:

2019年4月26日  

最終更新日:

2020年12月21日

【背景】

非機能性下垂体腺腫に対するガンマナイフ治療は通常の治療手段であるが,下垂体機能を正確に評価した研究は少ない.韓国延世(Yonsei)大学のOhらはインスリン,TRH,LHRHの3者負荷試験で,ガンマナイフ治療前後の下垂体前葉機能を評価した.彼らが2001~2015年に経蝶形骨洞手術を実施した971例の非機能性下垂体腺腫中76例(7.8%)にガンマナイフ治療が施行された.ガンマナイフ後の追跡期間は53.5 ± 35.5ヵ月で,腫瘍制御率は96%.ガンマナイフ治療前に汎下垂体機能障害であった22例と脱落症例1例を除外して,53例を検討の対象とした.