これでわかる下垂体後葉腫瘍の臨床像:266例のメタ解析

公開日:

2019年6月10日  

最終更新日:

2020年12月21日

【背景】

WHO 2017年の内分泌腫瘍第4版によれば,下垂体後葉のpituicyteに由来する腫瘍としてpituicytoma,granular cell tumor(GCT),spindle cell oncocytoma(SCO),sellar ependymoma(SE)の4種が含まれるが,その臨床像は明白とはなっていない.スペインのGuerrero-Pérezらは,過去の136文献から266例の下垂体後葉腫瘍を抽出した.内訳はpituicytoma:135,GCT 69,SCO 47,SE8,混合性腫瘍7例.全体としては,性差はなく発症時平均年齢は 48± 22 歳.腫瘍径平均値は 22±14mm.