高齢者非機能性下垂体腺腫の術後視機能に白内障手術歴が影響する

公開日:

2019年7月4日  

最終更新日:

2021年1月6日

【背景】

社会の高齢化に伴い,高齢者非機能性下垂体腺腫(NFPA)の患者は増加している.高齢者NFPAの手術適応を決める上で,視機能障害の有無は重要である.さらに視機能障害の改善を術前に予測することができれば,極めて有用な情報となる.
本稿は宮崎大学から高齢者非機能性下垂体腺腫の術後視機能の転帰を予測する因子について検討した報告である.対象は内視鏡下経鼻手術を施行した35例のNFPAで,高齢者群(70歳以上 n=12)と若年者群(70歳未満 n=23)に分類した.Visual Impairment Score(VIS)を用いて,術前後の視機能を評価した.