アグレッシブ下垂体腺腫と下垂体癌に対するテモゾロミド投与:ドイツの47例

公開日:

2020年3月24日  

最終更新日:

2022年1月11日

【背景】

本研究は,ドイツにおける全国調査で,侵攻性下垂体腺腫(アグレッシブ下垂体腺腫:APT)と下垂体癌(PC)に対するテモゾロミド投与(TMZ)の長期効果を検討したものである.対象はAPT34例とPC13例の合計47例(初診時平均45歳).免疫組織学的にはACTH産生20例(サイレントACTH6例を含む),PRL産生18例,非機能性腺腫9例.Ki-67中央値は10%(2~60%).39例が初診後3年(中央値)で放射線照射が行われた.22例で薬物療法が行われていた.TMZは初回手術から中央値8年後(0~36年)に開始され,多くは標準的な6サイクル投与(1~26)が行われた.