先端巨大症患者における手術後のOGTtにおけるGH底値の正常化(<0.14 μg/L)がもたらすもの

公開日:

2020年12月28日  

最終更新日:

2021年3月5日

【背景】

現在,先端巨大症の治癒基準はIGF-1が基準値内で,経口糖負荷試験(OGTt)におけるGH底値が0.4 μg/L以下となっている(文献1).しかし高感度GH測定法では,健常者のOGTtにおけるGH底値の97.5パーセンタイル値(正常上限値)は,DSL IRMA法で0.14 μg/L,IDS iSYS法で0.15 μg/Lである(文献2).コロンビア大学のFredaらは,手術後IGF-1が正常化した97例の先端巨大症患者を対象に長期追跡を行い,この正常上限値(0.14あるいは0.15 μg/L)の意義を検討した.