下垂体腺腫患者におけるOCTでの網膜神経線維層(RNFL)の厚みと術後視野の相関

公開日:

2021年1月25日  

最終更新日:

2021年5月29日

【背景】

下垂体腺腫患者における術後視機能回復の予測因子は何か.延世大学のChungらは視野障害を有する下垂体腺腫患者のうち,術前に光干渉断層(OCT)検査が施行され,かつ手術前後にハンフリー検査(HVF)で視野が評価された患者を対象に,この課題に答えた.HVFの視野インデックス(VFI値)が測定されたのは113例で,平均偏差(MD値)が測定されたのは155例であった.OCTにおける網膜神経線維層(RNFL)の厚みは,性・年齢を一致させた健常者の5パーセンタイル順位以下を薄い(83例),それ以上を正常(90例)と判断した.