造影MRIにおける下垂体前葉内の地図状低信号は免疫チェックポイント阻害剤による下垂体炎の特徴である

公開日:

2021年3月22日  

最終更新日:

2021年5月29日

【背景】

CTLA-4阻害剤やPD-1阻害剤などの免疫チェックポイント阻害剤による内分泌諸臓器の自己免疫疾患類似の有害事象は稀ではなく,特にCTLA-4阻害剤のイピリムマブとPD-1阻害剤の併用では下垂体炎は6.4%という高率で発生する(文献1,2).東京大学とミシガン大学放射線科のチームは,両施設で免疫チェックポイント阻害剤誘発下垂体炎と診断された20例(女性10例,全例悪性黒色腫)の下垂体のMRI上の特徴を検討した.11例がイピリムマブ+ニボルマブの投与,9例がイピリムマブの投与を受けていた.