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2021年4月12日最終更新日:
2021年7月26日【背景】
下垂体腺腫における18歳以下の小児の割合は2〜10%とかなり稀である.小児では従来,浸潤性が高い,手術による根治性が低い,再発が多いなど治療上の課題が指摘されてきたが(文献1,2,3),成長や代謝に与える影響も大きい.メッシナ大学内分泌科のチームは,1990~2017年に同大学で治療した101例(女性79例)の18歳未満の下垂体腺腫患者の代謝像を中心にその臨床像をまとめた.内訳はPRL58例,GH5例,ACTH13例,FSH1例,非機能性腺腫24例.全体では女児が多かった(79:22).ACTHのみ男女ほぼ同数であった.
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