“下垂体腺腫” は時の試練に耐え得るのか? PitNET問題に対するPituitary Societyのワークショップ(PANOMEN)の声明

公開日:

2021年4月26日  

最終更新日:

2021年7月26日

【背景】

下垂体腺腫(Pituitary Adenoma)の中にはアグレッシブなものがあり,良性(WHO 1)の疾患概念にとどまらない多様性を示すので,腺腫ではなく下垂体部の神経内分泌腫瘍(NET,Neuroendocrine Tumor)という名称にすべきという提案が2016年のInternational Pituitary Pathology Clubで提案された(文献1).これに対しては強い抵抗があり,議論が続いている(文献2,3,4).2020年,米国下垂体学会はこの問題に対処するため関連各分野の48名のエキスパートからなるワークショップ(PANOMEN)を招集し,最近の知見の上に立って議論した.