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2021年7月7日最終更新日:
2021年10月21日【背景】
下垂体膿瘍(PA)はまれでトルコ鞍手術の1%に過ぎない.そのうち7割は正常下垂体の感染である(原発性PA)が,30%は下垂体腺腫やラトケのう胞(文献1~6)など下垂体病変に伴うものである.チリ・カトリック大学脳外科は自験のラトケのう胞に伴う下垂体膿瘍の3例を報告した.2例は頭痛で,1例は視野障害で発症.2例は先行感染(気道あるいは皮膚)を伴った.1例は12年前のラトケのう胞の手術歴を有した.2例はラトケのう胞の,1例はラトケのう胞と下垂体の感染であった.2例でCRPが上昇していた.3例とも内視鏡下手術で膿汁様液のドレナージを行い,その中にグラム陽球菌を証明した.
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