公開日:
2021年11月25日最終更新日:
2022年2月2日【背景】
間脳下垂体病変のMRIでは,漏斗-下垂体茎の位置,信号強度,造影態度は常に注目の対象であるが,漏斗-下垂体茎そのものの形状は殆ど注目されて来なかった.本論文は下垂体疾患の画像診断に50年のキャリアを捧げてきた「ミスター下垂体」ことベルギー・リエージュ大学のBonneville JFによる漏斗-下垂体茎のMRI所見の報告である.
対象は,直近3ヵ月間に下垂体部疾患の疑いあるいは治療前後で,3T-MR機種でT2矢状断を含むMRIが施行された連続350例.
このうち腫瘍による圧迫などで下垂体茎の全長を観察することが出来ない112例は除外し,残りの238例を解析の対象とした.
ここから先は閲覧有料です。