癌に対するPD-1/PD-L1阻害薬関連下垂体炎でなぜACTH単独欠損症になるのか:傍腫瘍症候群による発症機序

公開日:

2021年12月9日  

最終更新日:

2022年2月2日

【背景】

免疫チェックポイント阻害剤(ICI)による下垂体機能障害や下垂体炎は5%前後の頻度で発生するが(文献1),その機序についてはまだ十分解明されていない.神戸大学糖尿病・内分泌科のチームは,自験のICI関連下垂体炎20例を対象に内分泌学的,免疫学的,組織学的な手法を用いて後方視的解析を行った.このうち16例は抗PD-1抗体,2例は抗PD-L1抗体,2例は抗CTLA-4抗体と抗PD-1抗体による治療を受けていた.20例全例でACTH欠損を,3例でTSH欠損を,1例ではゴナドトロピン欠損を示した.