1日1回内服で良い新規SST2作動薬パルツソチンの登場:第1相試験の結果

公開日:

2022年1月24日  

最終更新日:

2022年10月4日

【背景】

米国Chiasma社の経口オクトレオチドカプセル剤(MYCAPSSAⓇ)は3相試験が終了し(文献1,2),2020年6月にFDAの承認を受けており,米国では臨床使用が始まっている.
本稿は,新規の非ペプチド系経口SST2作動薬であるパルツソチン(Crinetics社,San Diego)の健常人を対象とした偽薬対照二重盲検第1相試験の結果である.
対象者は単回投与試験で,実薬41名,偽薬14名,1日1回複数日投与試験で実薬24名,偽薬12名であった.用量は単回投与試験で1.25~60 mg,漸増複数日投与試験で5 mg(×7日),10,20,30 mg(各×10日)であった.