のう胞性下垂体部腫瘤の4型への画像分類はラトケ嚢胞とのう胞性下垂体腺腫の鑑別に寄与するか

公開日:

2022年1月24日  

最終更新日:

2022年10月4日

【背景】

ラトケのう胞(RCC)とのう胞性下垂体腺腫(CPA)のMRIによる鑑別は容易ではない.ブリガムアンドウーマン病院脳外科は下垂体部のう胞性腫瘤205例をMRI上4つのタイプに分けて,病理診断との関係を求めた.
タイプ1:明瞭でスムーズな辺縁,均一な内容の単一のう胞で実質成分のない68例
タイプ2:明瞭だが不整な辺縁,隔壁のある不均一な内容ののう胞で実質成分をわずかに含む72例
タイプ3:タイプ1同様に明瞭でスムーズな辺縁,均一な内容の単一のう胞であるが,周囲に明らかな実質成分がある10例
タイプ4:辺縁は不整で時に不明瞭,実質成分が主体で,その中に不均質な内容の多発性のう胞が含まれる55例