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2022年3月22日最終更新日:
2022年10月4日【背景】
米国の医療費支払いデータベースを用いた解析(2015年)によれば,経蝶形骨洞手術後の静脈血栓塞栓症(VTE)は2.1%の頻度で発生している(文献1).頻度は低いが,VTEが一旦発生すれば重篤な結果につながりかねず,その予防は大切である.英国マンチェスター大学のチームは過去10年間の自験の下垂体手術651例(年齢中央値55歳,99%が経蝶形骨洞手術,80%が下垂体腺腫,78例のクッシング病を含む)を元に術後低分子ヘパリン投与によるVTEの予防効果について解析した.全症例で入院期間中の弾性ストッキングの着用と手術中の下肢の間欠的空気圧迫が行われた.
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