Knospグレード4は,上方侵入型の4A,下方侵入型の4B,上下侵入型の4ABの3型に分けられる

公開日:

2023年1月19日  

最終更新日:

2023年9月13日

【背景】

下垂体腺腫の側方進展の評価方法としてはKnospグレード(KG)が普及している(文献1).その中で,KG4は腫瘍が内頚動脈を取り囲んでおり,根治的な摘出が困難な場合が多い.中国・南昌大学脳外科は,KG4の下垂体腺腫を3つのサブタイプに分類し,局所解剖と臨床的意義を検討した.4Aは内頚動脈の上方から海綿静脈洞(CS)内に侵入し内頚動脈・外転神経を下方に押し下げながら増殖するもの.4Bは内頚動脈の下方からCSに侵入し内頚動脈・外転神経を上外側に押し上げながら増殖するもの.4ABは内頚動脈の上下からCSに侵入し内頚動脈を取り囲みながら増殖し,外転神経は内頚動脈に併走するもの.