非機能性微小下垂体腺腫は5年間の追跡期間で0.2%だけが視機能障害をきたす大きさになる:過去最大,419例の英国コホート

公開日:

2023年10月19日  

最終更新日:

2024年10月5日

【背景】

腫瘍径10 mm未満の非機能性微小下垂体腺腫(PitNET)の自然史はまだ充分に明らかになっていない.
本稿は英国の23の内分泌センターが行った後方視研究である.対象は2008年以降に研究参加施設で診断された非機能性微小下垂体腺腫の459例(中央値44歳,女性307例,中央値6 mm).MRI検査の理由は頭痛19.8%,神経症状15.0%,性腺機能低下13.1%,一過性高プロラクチン血症9.4%などであった.診断時の負荷試験では,FSH/LH欠損が5.7%で認められた.
全症例のうち419例が中央値3.5年間(IQR:1.7-6.1)の追跡期間で2回以上のMRIモニタリングを受けた.