公開日:
2023年11月27日最終更新日:
2024年10月5日【背景】
小児頭蓋咽頭腫の患者では手術を含む治療後に高率に成長ホルモン(GH)欠損症を呈するので(文献1,2),患児の成長を考慮すれば早期の補充が必要である.しかし,GHの早期投与による腫瘍の増大や再発リスクが危惧され,ガイドライン上は治療終了後12ヵ月間の経過観察が示唆されている(文献3,4).
パリのネッカー小児病院のチームは,そのリスクの有無を明らかにするため,小児期に診断された頭蓋咽頭腫でGH補充療法を受けた71症例(初診時年齢中央値7.4歳)の中央値7.9年間の経過観察結果を解析した.
治療後GH開始までの期間は>12ヵ月群:27例,<12ヵ月群:44例,6-12ヵ月群:29例であった.
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