SSTR2の低発現は成長ホルモン産生下垂体腫瘍の浸潤性と相関する

公開日:

2023年12月25日  

最終更新日:

2024年10月5日

【背景】

成長ホルモン産生下垂体腫瘍におけるソマトスタチン受容体各サブタイプ(SSTR-1,-2,-3,-5)の発現程度は,ソマトスタチン作動薬(SSA)の効果と相関することが知られている(文献1-4).一方,SSTRサブタイプの発現と腫瘍径や浸潤性の関係については十分に判ってはいない.
中国・中山大学脳外科は,2016年以降に手術を行った102例の先端巨大症を対象にSSTRサブタイプ-mRNAの発現程度と腫瘍サイズ,術前MRIにおける腫瘍の浸潤性,SSA(オクトレオチド,ランレオチド)への反応性などとの関係を検討した.
浸潤性腫瘍とはKnospグレード3-4かHardyグレードIII-IVと定義した.