海綿静脈洞浸潤を示すACTH産生腫瘍に対する海綿静脈内側壁摘出と術後早期の放射線照射の役割:米国神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)の50例

公開日:

2025年9月23日  

最終更新日:

2026年7月30日

【背景】

クッシング病(CD)における腫瘍の海綿静脈洞への浸潤は経蝶形骨洞手術による非寛解の主な原因であり,海綿静脈洞内腫瘍の積極的な摘出が寛解率を高めることが報告されている.本稿は米国のNINDSで過去11年間に実施されたCDに対する経蝶形骨洞手術315件の中から,海綿静脈洞内側壁の切除を行った50件(15.8%)(再手術例は15件)を抽出して解析したものである.
50例中37例は術前MRIで海綿静脈洞浸潤が疑われ,13例では術中所見で海綿静脈洞浸潤が疑われたために,海綿静脈洞内側壁の切除が行われた.実際は32例で腫瘍は海綿静脈洞へ浸潤しており,18例では内側壁に癒着していた.
全体の74%(37例)で肉眼的全摘を達成した.