三叉神経痛術後寛解予測スコアリング(1~5)の開発

公開日:

2020年7月9日  

最終更新日:

2020年7月23日

Development and Evaluation of a Preoperative Trigeminal Neuralgia Scoring System to Predict Long-Term Outcome Following Microvascular Decompression

Author:

Panczykowski DM  et al.

Affiliation:

Department of Neurological Surgery, University of Pittsburgh Medical Center, Pittsburgh, Pennsylvania

⇒ PubMedで読む[PMID:31541255]

ジャーナル名:Neurosurgery.
発行年月:2020 Jul
巻数:87(1)
開始ページ:71

【背景】

ペンシルベニア大学脳外科チームは,自験の208例を解析し,三叉神経痛に対する神経血管減圧術後の長期寛解を予測するグレーディングシステムを開発した.典型的な三叉神経痛(慢性,持続性ではない間歇的な痛み),カルバマゼピンに対する反応,MRI上での血管による三叉神経圧迫所見の描出は,術後長期寛解と相関した(p<0.01).

【結論】

上記3因子の有無をスコア化し,典型的痛み(なし0,あり1),カルバマゼピンに対する反応(なし0,あり1),血管による圧迫(なしか静脈性1,動脈による接触2,動脈による神経の圧迫変形3)を加算してグレード1から5を付与した.追跡期間は中央値41ヵ月(IQR:20~89).最終追跡時の寛解はグレード1:4%,2:16%,3:44%,4:76%,5:93%であった.ROC解析では,このスコアリングシステムのAUCは0.85(95% CI 0.80~0.91)と高かった.

【評価】

そうだろうねーという結論である.評価対象となった3因子は,いずれもそれぞれが,長期寛解と相関が良く知られており(文献1,2,3),その組み合わせのスコアリングシステム(1~5)が高いAUCを示すことは当然と言える.今後,このスコアリングシステムの外部検証に期待したい.

執筆者: 

有田和徳

メールで読みたい方はこちら

メルマガ登録する