動脈瘤に対する血管内塞栓術はハイドロゲル・コイルかベアプラチナ・コイルか: 国内43施設425例のRCT(HYBRID研究)

公開日:

2025年3月28日  

最終更新日:

2025年10月16日

【背景】

近年,脳動脈瘤内に挿入後に拡張するハイドロゲル・コイル(HGC)の使用経験がいくつか報告されているが(文献1-4),RCTでは第一世代HGCは再発率を減少させなかった(文献5,6).一方,第二世代HGCを用いた最近の二つのRCT(GREAT,HEAT)では,HGCの有効性を示唆しているが(文献7,8),再開通率単独を評価の対象としたものではなかった.
本稿は脳動脈瘤に対するHGCの有効性に関して,日本国内43施設で実施されたRCT(HYBRID研究)である.対象の425例のうち214例を第二世代HGCに,211例をベアプラチナ・コイル(BPC)に無作為に割り当てた.破裂動脈瘤は3.7%と3.8%であった.