80歳以上の超高齢者における膠芽腫の社会背景と予後因子:米国癌データベース(NCD)の578例

公開日:

2025年3月28日  

最終更新日:

2025年10月16日

【背景】

人口の高齢化とともに,80歳以上の超高齢者の悪性脳腫瘍は稀ではなくなった.本研究は,米国癌データベース(NCD)から,1989-2016年に登録された膠芽腫患者のうち80歳以上の超高齢者578例を抽出し,高齢者(65-79歳)2,836例と比較して患者背景や予後因子を解析したものである.
高齢者と比べて超高齢者ではメディケア受給者が多く(90% vs 83%),私的医療保険加入者が少なく(9% vs 15%),治療のための移動距離が短く(中央値12.8マイル vs 17.3マイル),複数の腫瘍を有していた(26% vs 20%)(すべてp <.001).