くも膜下血腫の積極的な灌流・洗浄除去(ABCD)が遅発性脳梗塞を予防する:フライブルク大学の破裂動脈瘤960例の経験

公開日:

2025年9月21日  

最終更新日:

2026年1月1日

【背景】

動脈瘤性くも膜下出血(aSAH)患者の約3-4割に発生する遅発性脳梗塞(DCI)に対する有効な対処法は未だ確立されていない.フライブルク大学脳外科のチームは2008年以降15年間に経験したaSAH患者960例の経験を基に,くも膜下血腫の積極的な灌流除去がDCIの発生率,予後に与える影響を検討した.
DCI予防のために全症例に経口ニモジピンが21日まで投与された.2015年10月以降に入院した417例では,くも膜下血腫量が多いなどの理由でDCI高リスクと判断された患者139例(33.3%)には,ウロキナーゼ(100-200 IU/ml)入りリンゲル液(50 ml/H)とニモジピン(血管れん縮発生時にリンゲル液に添加)を用いた灌流法による髄腔洗浄(ABCD)の4手技のうち1つを行った.