グリオーマの側脳室下帯への浸潤は悪性度や腫瘍体積とは独立した治療前の認知機能障害の予測因子である

公開日:

2025年11月12日  

最終更新日:

2026年1月1日

【背景】

側脳室下帯(SVZ)へのグリオーマの浸潤,あるいはSVZに浸潤した腫瘍部分の摘出が予後に与える影響については長く議論されてきた(文献1-4).一方,グリオーマのSVZへの浸潤が認知機能に与える影響に関しては十分にわかってはいない.台湾桃園市の長庚記念病院脳外科は,自験のWHOグレード2-4の未治療びまん性グリオーマ129例を対象とし,グリオーマのSVZへの浸潤が治療前の認知機能障害に与える影響を検討した.
SVZ浸潤陽性(SVZ+)が64例,陰性(SVZ−)が65例であった.SVZ+腫瘍は左半球に多く(79%),言語野への浸潤が多く(41%),側頭葉(34%)に好発していた(いずれもp <.05).